奥尻島桜が丘スキー場
今シーズン 56回目
通算 668所目の 歴訪スキー場は
北海道の 奥尻島桜ヶ丘 スキー場
<2012シーズン滑走履歴一覧はこちら>
ここは国内にあるスキー場では最困難な歴訪スキー場だろう。
だからいつもならば右上にチョコンとだけ掲載されている歴訪スキー場のリフト券
激レアチケットだから デカデカと貼り付けてみたぞ!
ふふふ、どうだ諸君!
奥尻島の人以外でこのリフト券を持っているやつはいるまい。
しかもよく見るとシーズン券だ。
だってシーズン券しかないんだもん。
東京からここまで来た旅費を考えれば
こんな金額は鼻くそみたいなもんだ。
ところが奥尻島への苦難の道のりは旅の計画段階から始まっていた。
まず奥尻島の宿の確保に手こずり
飛行機もチケットは取れていたのに席の指定が出来ず羽田でチェックインするまで予約は取れているのだろうかヤキモキする日々。
自宅を出発する時の東京の早朝は雨
スキー板と荷物を持った姿で傘など差せないので
なんちゃってレインウェアーを着込み濡れながら最寄駅まで歩くこと10分弱
函館に到着後も稀に見る大雪で函館市内の道路が大渋滞
しかも借りたレンタカーのワイパーの痛みが激しく拭けば拭くほど全面ガラスが見えなくなる始末
旅の先行きに多大な不安を抱えながらも江差の港には途中太鼓山スキー場に寄り道したにも関わらずフェリー出港1時間以上早い12時前に到着。
嫌な予感いっぱいの旅なので早め早めの行動が幸を奏し
除雪が追いつかない江差港の駐車場のポツンと1台だけ空いていた場所へ
チョコンと車を停められた。
これはラッキーだった。
乗船した船は
夏場は稚内からサハリンを結ぶ国際航路に使用する船らしい。
それが証拠に
船内には日本語・英語以外に見慣れないロシア語の表記がある。
ついでに書くと
2等船室の運賃は2400円
港の待合室には私の予想を超える人が乗船を待っていたが
早め早めの行動で居場所(寝場所?)を確保
もちろんこんな時期に乗船者の中には観光客風の人物は誰もおらず
ましてやスキー板等を持っている輩なんぞは当然自分ひとりだけ
かつてこの航路にスキー板を持っていった奴なんかいたのかな?
うおおぅ なんじゃ ありゃ
帆船が停泊しているぞ。
横浜の日本丸? 富山の海王丸?
いやっ なんと旧幕府海軍最強軍艦の開陽丸だった。
まさか江差に停泊していたとは知らんかった・・・
思わぬ船も見られたし
船も思ったほど揺れなかったし
段々と運も我に味方してきたようだが
ただ奥尻島はそんなに甘くはない。
奥尻島の港に到着
奥尻島へ到着したのが15時30分
スキー場の日中営業が16時までだと前日に電話で確認済みだったので
途中、宿に荷物を置いて大急ぎでスキー場に向かい15時50分に着いたけど
おくしり桜ヶ丘スキー場ロッジは
電灯がついていてスキー板も1本だけ立っているのだが
入り口にはなんとも非情な張り紙が
何てこった
開放時間の10分前にはリフト運行を停止しますだと!
フェリーで渡って来ると日中にスキーは出来ないのだ。
もしどうしても日中にスキー場開放時間滑走したいのなら
函館から飛行機で飛んできて飛行場からタクシーでスキー場まで移動
(路線バスもあるのだが学校に合わせて運行しているので休日の日中便はなし)
船ならば奥尻島に2泊する必要がある。
(奇しくもその願いは叶えられてしまうのだが)
さらに不安は続き
歴訪当日に行われていた雪山感謝DAYのポスターには
”例年以上の積雪でまだまだ滑れそうな気もしますが・・・”
といかにも今日までと言わんばかりの文面が記されており
スキー場のお知らせも先週までの予定しか書いていないので
この時点では今シーズンのスキー場はもう終わってしまったと判断。
翌朝には江差行きの船に乗って帰らなければならないから
滑れる機会は日が暮れるまでの残り1時間
結局とりあえずは担いで1本となってしまった。
あとは午後6時から始まるかもしれないナイターに期待して一旦宿まで戻ることにする。
参考までにフェリーターミナルからスキー場までは歩いて約20分
奥尻町の中心部からだと15分ほどの距離になる。
ただし私の場合はスキー板とスキーブーツを持って歩いていた時間である。
スキー場までの道のりは緩やかな登りが続き且つ雪道なのでスキー道具を担いでの往復移動は少し応えたぞ。
宿に戻り一時の休息
奥尻島の宿は浜旅館さん
たぶん冬季間はお客なんかほとんど来ないから光熱費等を考えるとそこそこ大きな宿だと大赤字になってしまうんで島の宿は開店休業しているんだと思う。
そんな中でも私だけの為に宿を開けてくれたとても親切なご主人でした。
お風呂も夜も朝も使わせていただき感謝です。
そんな優しいご主人の好意に甘えるかのように夕食時間を少し遅らせてもらい
ナイター営業確認の為に17時45分、再び桜ヶ丘スキー場へ向かうことに
こんな暗闇の中、歩いている人などいるわきゃない
しかもスキー道具を担いで歩いているのだから不審者みたいだな。
でも日が暮れる前に一度スキー場まで行っているのでかなり安心して歩けたのは助かった。
もしいきなり知らない夜道を15分もスキー道具を担いで歩く羽目になっていたら相当不安だっただろう。
国内最難関・奥尻島スキー場制覇はそう簡単にはいかない。
やった~
ナイター照明が点灯している、
これは間違いなくやっている!
これでロープトゥが動いていなかったら絶対に泣きわめいき暴れまくって
不審者みたいじゃなく完全なる不審者としてお縄になっていたことだろ。
この上の写真の右側にはスキー場のロッジがある。
でもリフト券はあの先の赤丸部分ロープトゥ乗り場の小屋で購入
ロープトゥ乗り場までは営業中でも歩いて登る必要あり
これがロープトゥ乗り場から見た奥尻島桜ヶ丘スキー場の全景
左側の赤丸がロープトゥの終点
中央の青丸がスキー場の山頂
ロープトゥ終点から青の矢印のように担いで登れる。
スキー場全容に関しては下記の動画もご参考に
動画集
200m程度のロープト1本の豆スキー場
でもここが冒頭にも書いたように
国内では一番滑走する事が困難なスキー場だと思います。
明日は思い残すことなく
奥尻島を去ることが出来そうです。
(でも明日には更なる悲劇が待ち構えていようとはこの時点では知る由もなかったのだ!)
GPSで拾ったスキー場の麓と山頂
大きい地図・ルート検索 ( powered by ゼンリン地図 いつもNAVI )
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現地から送信したGPS山頂情報
http://mobile.its-mo.com/MapToLink/ma?scd=03330&ae=502226060&an=151829637&geo=tokyo
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